インタビューは可能なら現地で直接アドミッションと受けると決めていました。インタビュー方法については日本人卒業生や電話、スカイプ、在校生等々、それぞれPro Con があると思いますが、私が現地のアドミッションインタビューを希望した理由は、落ちた場合の納得性が高かったからです。なお、個人的な感想ですが、少なくとも上位20位に入るビジネススクールにおいて、ビジットが有利に働くことは公平性の観点から無いと思います。世界には優秀にも関わらず金銭的・時間的余裕が無いためビジットできないアプリカントが多数存在します。そういった優秀なアプリカントを公正に扱わないとアドミッションにとっては大きな損失になります。従って「ビジットした」という事実自体は有利に働かないと考えることが自然です。私は複数校から合格を貰った場合を想定し、その際に自分にとって重要な決定要因である「住環境」を見極めるためにビジットしました。つまり、アドミッションにとっての自分の印象を操作する目的ではなく、あくまで自分にとって本当に行きたい学校かどうかを判断するための手段がビジットだったと言えます。
どのエッセイも自分の具体的な体験に基づいた、説得力のあるストーリーにすることを心がけました。それぞれの学校でまず聞かれるWhy MBA?やWhat is post MBA career?はもちろん、リーダーシップ、チームワークなどについては特に何度も何度もアイデアを推敲し、そして友人、カウンセラー(日本人、アメリカ人含め)、在校生と議論し、どこに出しても恥ずかしくないものを作り上げました。骨子が出来た後は「いかにわかりやすく伝えるか」ですが、ネタの骨格がしっかりとしていればエッセイカウンセラーの力を借りつつ、なんとかなると思います。大事なのは一貫性です。
鉄道業界というグローバルビジネスからは程遠い環境に身を置いていましたが、近年日本マーケットが縮小に向かう中、当社が海外ビジネスを展開し始めました。グローバル人材がほとんどいない当社の中で海外ビジネスを引っ張るリーダーになりたいと考え、まずは世界のビジネスリーダーと対等に伍していくための英語力の向上とInternational Business Skill、Leadership in International Environmentなどを獲得するために一番の近道はMBAしかないという思いに至りました。