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カリキュラムの特徴
UNCでは1年を4つのModuleに分け、それぞれMod1(モッドワン)Mod2(モッドツー)Mod3(モッドスリー)Mod4(モッドフォー)と呼んでいます。各々のクラスは各Mod(約2ヶ月)で完結するため、生徒は密度の濃い内容を短期間で集中的に学ぶことになります。
1年目のMod1,Mod2で基礎科目を学び、その後は各自の目的に合わせた専攻(Finance、Marketing、Real Estate等)へと進みます。いずれの専攻もクラス・課外活動が充実しており、各業界で名を馳せた教授の丁寧な指導の下でしっかりと学ぶことができます。さらに、UNCならではのカリキュラムの特徴として、在校生の視点から下記の点が挙げられます。
少人数制
UNCの各クラス・グループは少人数で構成されているため、一人ひとりのクラスやグループワークへの貢献、チームワークが重視されます。UNCの生徒・教授には聞く姿勢を大事にするカルチャーが浸透しており、あらゆる局面で自分ならではの意見を述べ、議論することが求められます。
さらに、小規模であることから教授間の連携が密であり、カリキュラム全体としての一貫性が実現されていることも特徴の一つです。例えば、一つのケースをMarketing、Strategy、Financeの授業で取り上げることによって、一案件を複数の視点から分析する経験を積むことができます。
教授と生徒の距離の近さも少人数制ならではの特徴でしょう。授業に関する質問から進路相談まで教授陣は本当にオープンで、アポなしの訪問やEメールでの質問にも丁寧かつ迅速に対応してくれます。また必須科目については、週に一度Review Sessionという任意参加の補習授業が教授主導で催され、生徒一人ひとりの些細な疑問も残さないよう尽力されています。
リアルビジネスとの連携 (現場主義・実践主義)
UNCはRTP(リサーチ・トライアングル・パーク)と呼ばれる研究学園都市に隣接しています。RTPにはIBMをはじめとする大企業のほか、数々のベンチャー企業がビジネスや研究の拠点を置いており、UNCのMBAはこうした企業と連携することによって、ビジネスの現場での「実践」をより意識したプログラムを提供しています。
具体的には、大企業役員による講演の他、RTPに実在するベンチャー企業の経営者が作成したビジネスプランを評価するBusiness Plan Analysis というクラスや、STAR プロジェクトと呼ばれる企業へのコンサルティングプログラム等、実際のビジネスに触れる機会が数多く提供されています。
リーダーシップ
UNCはチームワークとリーダーシップ育成に非常に力を入れており、特にリーダーシップ教育というEdgeでトップスクールの中でも特徴を出そうとしています。リーダーシップを身に着けるために学生は、Principle(Leading & Managing, Ethical Leadership, Management Communicationという必須科目、多くのLeadership系選択科目、各業界のExecutiveによる講演等)、Practice(ロールプレイ演習、集中ワークショップ、学内の委員会・クラブ運営要職への参加等)、Feedback(チームメートによるフィードバック等)、Reflection(専門家によるコーチング等)の4つのサイクルをフル回転させることで、リーダーシップを身に着けていきます。
このようなソフトスキル教育は、日本の大学までの教育体系には通常組み込まれておらず、ここにも海外大学院へ留学する意義を見出すことができます。
Sustainable Enterprise
MBAプログラムの中で注目を集めている分野の一つが Sustainable Enterpriseです。「持続可能なビジネスモデルの構築」というコンセプトの元で始まった、MBAの世界の中では比較的新しい研究分野です。UNCではCenter for Sustainable Enterpriseという独自の組織を抱え、積極的に研究およびその実践を推進しています。
実践面においては、Kenan Instituteという組織を設け、ノースカロライナのローカル企業やアジアの企業に対しコンサルティングを行っています。学生は、ここを通じて"Sustainability"をテーマとするプロジェクトや研究に参加できます。さらに2年生のMod4では、Sustainability Leadership Capstoneを選択し実戦経験を積むことができます。エネルギー産業やインフラ産業出身で、この分野への問題意識を強く持ちUNCへ入学してきている人も多くいます。
国際性
International Studentを積極的に受け入れているといっても、まだまだMBAの世界はUS-centralizedです。そんな中で、UNCはスペイン語教育、中国語教育、交換留学、海外研修等の様々な国際プログラムを提供しています(詳細は後述)。毎年多くの生徒がこれらのプログラムを通じて、アジアや中南米、欧州諸国を訪れます。そのため、自国に注力しがちなアメリカ人であっても、UNCには国際志向が強い生徒が集まります。全般的にUNCのMBA学生がInternational Studentに対してオープンなのは、そういった学校のカラーからも来ているのかもしれません。
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カリキュラムの概要
1年のスケジュールは以下の通りです。
  •  7月上旬- 7月下旬 :ASW (1年生のみ・任意)
  •  8月上旬-10月中旬:Mod 1
  • 10月下旬-12月下旬:Mod 2
  •  1月上旬- 3月上旬 :Mod 3
  •  3月中旬- 5月上旬 :Mod 4
    ※各々のModule間に1~2週間の休暇有
以下、時系列で2年間の流れを説明します。 
[1年目]

1)サマースクール = ASW(Analytical Skills Workshop)

8月から始まる質・量ともヘビーなMBA本プログラム前の助走期間として、サマースクール(ASW)が7月に開催されます(2013年まで6月にASW1、7月にASW2が行われていましたが、2014年以降7月のASWに統一されました)。
UNCのサマースクールでは、MBA本プログラムと同じFinancial Accounting (会計)、Analytical Tools (統計)、Financeの3科目を受講します。講義内容は基礎的であり、前提知識のない生徒もサマースクールに参加する事により無理なくMBA本プログラムに参加できるようになっています。
科目講義の他は、異文化理解のための講義や親睦会、パソコン研修等があります。学業内容の準備期間である他に、このASWを住居や車手配等、生活のセットアップに役立てている人が多いです。また、この期間に英語による講義に慣れ親しむことも重要です。
アメリカ人学生達の大半がASWから参加しているのは、人とチームワーク重視のUNCならではのことです。彼・彼女等は生活セットアップはほぼ必要ないのですが、早くからクラスをスタートしたい・クラスメートと知り合いたいという目的で、7月からチャペルヒルでの生活を始めています。

2)本プログラム

最初の半年間(Mod1,Mod2)は、すべての授業は必須科目(Core)となります。これらは50-60人程度のクラスに分かれて授業を受ける形式です。また、この期間は、入学時に学校から割振られた4-5名のメンバーからなる「 スタディグループ 」が活動の最小単位となり、グループのメンバーと共に、共同で課題を提出し、また、ケースに関するディスカッションを行います。英語での議論や大量の課題をグループで力を合わせて取組むことは楽しくも大変ですが、少人数制とチームワーク重視のUNCスタイルをここで実感できるでしょう。

このMod1,Mod2全体、並びにMod3,Mod4の一部の時間を使って学ぶ必須科目は下記の通りです。この間に徹底的に基礎を習得し、以後の専攻へと備えます。


 [2年目]

2年次ではすべての授業が選択制となります。選択科目は、毎年100科目以上用意されており、学生個々の関心に応じた授業を履修していくことになります。自分の専攻科目(Concentration:下記参照)の中から絞って受講したり、特に専攻を定めずに、幅広く受講したりすることが可能です。どの科目でもグループ課題がありますので、自分が受講する科目それぞれについて、自分でメンバーを探してスタディグループを作ることになります。受講科目はBiddingにより決まります。

1)Bidding

ElectiveはすべてBiddingによって決められます。一種のオークションで、各Semester(2 Module)ごとに2000ポイントの持ち点が与えられ、自分が希望するクラスにその持ち点を賭けてゆきます。オークション形式による授業の選択を実施している以上、受講を希望する学生の多くが受講できない科目がでてくる事態も時には生じますが、学生側のニーズと学校の提供するカリキュラムに著しいミスマッチが生じた場合には、学校側が開講コマ数を増やしたり、より大きな教室で開講するなどの措置を取り、学生が希望する科目を履修できるよう最大限の配慮をしています。したがって、多くの場合、希望する科目を履修できます。

2)単位

卒業に必要な単位は全部で63単位。そのうち22.5単位を1年次前半の必修科目で取得し、残りを必修選択科目や選択科目で取得します。一つの授業につき、週2回の授業であれば1.5単位、週3回の授業であれば2.5単位の単位が取得できます。従って、4-5科目受講することで、1つのModuleにつき、6~12単位程度が取得できます。
週末2日間で1単位取得できるコースや、昼休み中に受講するコース(1単位)等もあります。また、Electiveのうち12単位までは、ビジネススクール外の学校で取得することも認められてます。政治学等、UNCの他のGraduate Schoolの授業を取る学生もいれば、ご近所のDukeの授業を受講している学生もいます。また、Business SchoolがあるMcColl Building内でMAC Program(Master of Accounting)、所謂会計学大学院の授業を履修・聴講することができます。

3)Concentration

自分の志すキャリアに応じて、8つの分野から1つないし2つを選択できます。また、特に専攻を決めずに自分の取りたい科目のみを履修して卒業することも可能です(General Management)。いずれの科目においても、必修科目が定められていたり、指定された科目の中から必要単位以上を取得することが専攻認定の要件となっています。

[例] Corporate Finance専攻
必修科目:Financial Statement Analysis、Fundamental Principle of Corporate Finance
その他 :指定科目(M&A、Fixed Income等、20科目程度)の中から、10.5単位以上取得

以下は、近年のConcentration一覧です。
Concentrationの詳細は、オフィシャルウェブサイトをご参照ください。
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屋外カリキュラム
実践主義、現場主義の下、UNCでは教室で学んだスキルをビジネスの現場に活かすべく、アメリカ国内問わず様々な実践教育の機会が設けられています。ここではその一部をご紹介いたします。
STARプロジェクト(旧DBP)
米国内の大企業やスタートアップ企業などに対し、学校を窓口として学生が4-7人でチームを組みコンサルティングサービスを提供します。MBAでの経験を実社会に即したものにすることができます。
GBP (Global Business Project)
UNCが中心となり、他の米国MBA十数校と共同開催するコンサルプログラムです。ブラジル、中国、インドなどの企業をクライアントとし、各チームのメンバーは各校の参加希望者から選抜されます。オンラインにてクライアント、チームとの事前ミーティングを行って提案内容を策定し、現地にて実際の企業に対しコンサルティングを行います。 
Exchange Program
UNCはアジア、南米、欧州等の多くのビジネススクールと提携しており、毎年数多くの交換留学生を受け入れ、また送り出しています。期間は提携先によって異なりますが、1Moduleまたは1Semesterが主流です。UNC内で書類選考があり、希望者が多い場合にはエッセイの内容、バッググラウンド、成績等を考慮して決定されます。学費はUNCに支払っている学費が充当されるため、旅費、生活費等を除けば無料となります。また、語学についてですが、スペイン語や中国語等、UNC‐MBA学内の語学コースも充実しています。
DBI (Doing Business In)
Module間の休暇や夏休みを利用して提携校に短期留学できるUNC独自のプログラムです。興味がある国に1週間~数週間留学し、現地学生とのグループワークや企業訪問を行うことができます。学費はExchange Programと同じく旅費、生活費等を除けば無料です。
GIE (Global Immersion Electives)
こちらもModule間の休暇を利用して行われる海外プログラム。DBIと異なり、UNC主導で指導教授付きで各国に赴きます。現地企業の訪問や経営層へのインタビュー、ディスカッション、課題への取り組み等を通じて、異文化を理解すると共に日々の授業の学びを海外市場に応用することができます。現地滞在期間は2週間程度であり、滞在予定国の文化や政治経済を学ぶ事前講義が行われます。以下は実施された地域の例です。
  • Israel & Turkey
  • India & United Arab Emirates
  • South Africa
  • Korea, China & Hong Kong
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