① 単語力
単語力の強化は、様々なメリットをもたらします。使用する単語集は、掲載されている単語のレベルさえ合っていれば何でも良いと思いますが、主な候補としては、『TOEFLテスト英単語3800(旺文社)』や『TOEFL
TEST ワードパワー5000(語研)』があります。前者が有名ですが、後者は分野別の用語集が付いており、強化したい分野がある場合に有用です。
② 大意を掴む
これは、Listening全般において大変重要なポイントです。私のスコアが26から12へ垂直落下した後、失意の底から這い上がらせたのもこのポイン
トでした。ハイスコアを狙って全部聴き取ろうとすると、少し聴き取れない箇所が出てきただけで焦ってしまい、その後が聴き取れなくなります。細部を押さえ
にかかるよりも、全体の流れを押さえることに注力した方が、結果的にハイスコアにつながりやすくなります。
③ 試験対策Tips
選択肢の選び方、問題に出る箇所の察知の仕方など、これまでよりも実践的・テクニック寄りの話です。テクニックを磨く上で、まずは、オフィシャルガイドを用いた"傾向分析作業"が必要になります。
・ スクリプトの中で、どういう箇所が設問に出やすいのか?
・ TOEFLの設問に出やすい箇所はどのような箇所で、どういう出題のされ方になるのか?
・ 選択肢2つで迷った設問で、自分はどれくらい正答できているか?(人によっては、自分が正しいと感じている選択肢とはあえて逆を選んでしまう傾向の人もいるそうです。)
こうした分析の結果抽出されてくるTipsは人によって多少異なりますので、自分でも分析作業をやってみる、というのが大事だと思います。
Speaking Section対策
① 使えるフレーズを"体得"する
Speakingはある種のスポーツみたいなもので、瞬発力がモノを言う、という感覚があります。適切な表現がとっさに口をついて出てくるか、というとこ
ろが勝負の分かれ目です。その、とっさに出てくる”表現のストック”をできるだけ増やしておくことがハイスコアへの近道になります。この力を鍛える為の参
考書籍・ウェブサイト等は、Speaking対策の末尾で紹介しています。
② Speed
ここは誤解を招きやすいポイントですが、単純に速ければ良いということではありません。実際、UNCのコミュニケーションの授業において、「聞き手が理解
しやすいよう、単語と単語を区切ってゆっくり話しなさい」と指導されました。Speaking Sectionでの目標は、相手が聞き取りやすい発音を維持できる範囲内で、できるだけ速く話すということです。ここのところを誤解してただ闇雲に速く話
していても、23以上のスコアはほとんど出ません。スコア23を目指す場合のスピードの目安は、オフィシャルガイドにあるアリストテレスの講義くらいのス
ピードではないかと思います。
③ Confidence
“Confidence is much more important than being correct.”
特にアメリカのビジネススクールにおいては、この考え方を徹底的に叩き込まれます。これは、ビジネスにおける原則というよりも、アメリカ社会における原則
です。TOEFLのスコアリングでは、当然文法を正しく使いこなせることも重要ですが、Confidenceがあるかどうかということが、スコアラーの微
妙なさじ加減にも大いに影響していると思われます。
② 参考書籍・ウェブサイト
『日本人の英語』(マーク・ピーターセン)岩波書店(1988/4)
日本人が犯しがちな英語の誤りを、ネイティブスピーカーの視点からロジカルに説明してくれている名著です。"the Japan"とは言わないのに、"the
United States"と言うのはなぜか、といった面白いトピックに満ちています。いわゆるネイティブ的感覚を理解するために、一助となってくれる本だと思います。
2. ListeningはTOEFL最大の山場。ListeningはReading以外の全ての科目に影響を及ぼす。Listeningを制す者は
TOEFLを制す、はず。伸びを最も実感しにくいSectionのため、かなり早い段階から厚く取り組んだほうが良い。近道はないので地道に Podcast(WSJ,
A Moment Of Science, Scientific American等)で新鮮な英語を"集中して"聞き続け、練習問題(Official
Guide, Barrons等)を通じ問題を解く感覚を養うのが良いと思う