合格体験記 合格体験記 日本人在校生Data 過去Data
(TOEFL・GMAT等)
過去Data
(その他)
 

 
Class of 2020 Class of 2019 Class of 2018 Class of 2017  
Class of 2016 Class of 2015 Class of 2014 Class of 2013  
Class of 2012 Class of 2011 Class of 2010 Class of 2009  

 
H.U. (金融/男性)

M.S. (メーカー/男性)

K.T. (IT・通信/男性)

T.T. (金融/男性)

S.M. (金融/男性)

T.Y. (金融/男性)

J.Y. (商社/男性)

H.U.
性別:男性
年齢:33歳 (2007年8月入学現在) 
業界:金融(銀行)
職歴:決済業務等 計10年
学歴:法学部
Why MBA?
自分のバックグラウンド(金融)の分野も深めつつ、それ以外の分野も勉強し、ビジネス全般の視野を広げたかったため。
Why UNC?
生徒の数が他校に比べて少なく、教授との距離が近いと思ったため。
TOEFL(CBT)
インターナショナルマスアカデミーの本でひととおり出題分野を学習し、試験直前は勘を取り戻すため、過去問をいくつか解きました。
GMAT
Verbal
基本的には、予備校の復習と、過去問の反復がメインでした。予備校は、Princeton Review とアフィアンスに通いました。特にアフィアンスでは、講義終了後も、友人と勉強会や情報交換を行うなど、受験勉強の大きな支えなりました。

Math
インターナショナルマスアカデミーの本でひととおり出題分野を学習し、試験直前は勘を取り戻すため、過去問をいくつか解きました。

AWA
Princeton Reviewのテンプレートを暗記し、試験に臨みました。
Essay
エッセーカウンセラーのEdさん(Ed義塾)と作りました。Edさんはこちらの書いたエッセーにいろいろな角度からWhy? と尋ね、作るのに時間がかかりましたが、EdさんからOKをもらったエッセーは自信をもって提出することができました。また、Edさんに電子メールで送ったエッセーは翌日には添削して返され、費用もかかった時間(例. 15分)しか請求されないので、スピーディーでリーズナブルなサービスを受けることができました。
Interview
エッセーをもとに想定問答集を作り、Edさんとトレーニングをしました。
最後に
仕事をしながら受験勉強は大変だと思います。私の場合、予定していた時期にテストの点数が出ずにエッセーと並行しながらの準備となりました。これから受験される方は、早めにテストの点数を出して、エッセーに取り組まれることをお勧めします。
ページの先頭へ

M.S.
性別:男性
年齢:29歳 (2007年8月入学現在) 
業界:メーカー(化学)
職歴:都市銀行(1年)→米ヘルスケアカンパニー(東京)経理(1年)→米化学メーカー(東京・シドニー)経理(4年半) 計6年半
学歴:経済学部
Why MBA?
初めてMBAを意識したのは、経済学部在学時。短期ホームステイでアメリカに滞在し、ホストファミリーの方が、「英語を学ぶには、語学留学では不十分。修士などのハイレベルな教育プログラムで集中的に勉強しないと、十分な英語力は身につかない。」 とおっしゃったことがきっかけ。また、この時アメリカの大学の授業に参加する機会も得て、生徒の授業への積極的な参加姿勢をみて留学にいっそう興味をもった。社会人になり、忙しい毎日の中で留学をあきらめかけていたが、大学のゼミ仲間が会社派遣などでつぎつぎに留学していたことに刺激を受け、シドニー転勤を機に留学にチャレンジすることにした。

また、社会人経験を積み、留学の目的意識も明確になっていた。財務経理の実務経験を積んできたものの、体系的に勉強する機会がなかなか得られなかった。30代を迎えるタイミング(卒業時31歳)で20代の経験を体系的に振り返っておきたかった。また、経営の意思決定に携わるというキャリアの目標を達成するためには、財務経理のみならず企業戦略やマーケティングなど、これまで学ぶ機会のなかった分野の知識を補充する必要があった。シドニーで築いた基礎的な英語力をより高度なものに高めたかったことも留学の目的のひとつだった。

従来からの留学に対する憧れと、キャリアゴールを達成するための必要性からMBA留学を決意した。
Why UNC?
当初、15校ほどリストアップしていた。その際の選定基準は、1. ファイナンスもしくはジェネラルマネージメントに強いプログラム、2. 留学生向け無担保のローンを提供するプログラムの2点だった。ランキングを参考にしてTop10を中心に選んだ。

アーリーラウンドが有利という情報から10月に2校アプライしたが、不合格。また、受験直前の12月に最終GMATを受験したが、スコアーが伸び悩んだため受験校を再リストアップすることになった。再選定の際に下記の基準を加えた。
1. エッセイテーマが似通っている学校
2. GMATの点数をあまり重視しないといわれる学校
3. キャンパスビジットの予定が組みやすい組み合わせ

受験校はスケジュールの項目に記載したが、自分の目的意識にあったバランスのよい組み合わせで受験できたのではと思っている。受験校はランキングだけではなく、自分の関心、校風、生活環境などを考慮して幅広い視点で選定すべきだと思う。

UNCはアカウンティングに強いジェネラルマネージメントプログラムという評価があり、国際性重視・チームワーク重視の環境が自分に合っていると考えリストに入れた。また受験予定だったデュークに近く、キャンパスビジットの組み合わせがよかったことも理由のひとつだった。

正直UNCについては再選定まであまりよく知らず、合格後のイメージがあまりつきにくかった。しかしキャンパスビジットをして、ご対応いただいた日本人学生が大変フレンドリーだったことに安心感をもった。また、出身大学の先輩や私が当時在籍した米化学メーカーに就職予定のMBA2年生とも出会い、UNCを身近に感じることができた。更に、日本人在校生のご好意で、大学バスケットボールの試合に招待された。UNCは全米で強豪校として知られるのだが、試合は地元の住民も集まる大盛況な試合だった。この試合のハーフタイムショーに、なんとUNC出身のマイケル・ジョーダンが登場し大感動して、UNC入学へのモチベーションが一気に高まった。キャンパスビジットはアピールのためだけでなく、自分の合格後のイメージをしっかりと持つためにも行ったほうがいいと思う。


入学後のWhy UNC?
チームワーク重視のフレンドリーな校風は入学後改めてUNCの特徴だなと感じる。チャペルヒルの温暖な気候、Southern Hospitalityと称される人のフレンドリーさ、UNCの校風を語る上で欠かせない要素だ。入学後感じたUNCの特徴として挙げられるのが、International Studentのサポート体制と就職支援体制が極めてハイレベルである点だ。留学生は言葉の面・生活面だけでなく、文化への適応などさまざまな面で苦労する。この点についてUNCでは留学生向けの専用講座”US Cultural and Language”などの講座やセッションを開講している。就職活動のサポートについても、留学生向けの多くのレクチャーやセッションが開かれている。Wall Street Journalリクルーターランキング6位(2007)の実績を裏打ちする、マナーまで指導する万全な就職活動のサポート体制が整っている。ノースカロライナにはBank of Americaなどの主要企業が拠点を構えており、UNCと良好な関係を持つ大企業が多く存在する。Top Tier MBAとして各分野の就職市場で大きな存在感を持っている。

授業についても、Accounting分野は名声にたがわぬ名物教官ぞろい。General Managementの学校といわれているが、Finance分野のカリキュラムも充実していると思う。
受験プロセス
2005年4月:シドニー転勤と同時に受験準備を本格的に開始
2005年5月:TOEFL CBT初受験
2006年5月:TOEFL最終受験
2006年6月:GMAT初受験
2006年8月:エッセイ・推薦状準備開始
2006年10月:Michigan (Ross)、Chicago (GSB)アプライ
2006年12月:GMAT最終受験
2007年1月:Wharton、UNC、Duke、USC、UCBアプライ
2007年2月:UNC、Duke、USC、UCBキャンパスビジット
2007年3月:UNC合格
2007年7月:渡米

予備校は、シドニーでの受験だったため、リモートでサービスを受けられる業者を選んだ。Essay対策が中心。Ivy League Consulting (日本) のパッケージサービス、麻布オンライン、Essay Edgeを利用。TOEFLは自力、GMATはほぼ自力。アゴスジャパンのGMAT講座を受験終盤に受けた。
TOEFL(CBT)
終始リスニング対策に苦労した。シドニーで受験勉強をしていたにもかかわらず、なかなかリスニング能力があがらなかった。結論から言うと、教材を何度繰り返しても限界があるとおもう。CNNや英語ドラマ、映画、できればネイティブの友人との会話、などを通じて生きた英語になれることが一番の近道だと思う。机にかじりついてもスコアーは伸びない。

文法のセクションはほぼ対策なし。テストを受ける中でコツをつかんだ。作文は、テンプレートを覚えただけで5.0は安定的に出た。リーディングは終盤に1冊対策本をやってスピード感を養った。

毎月1回受験と、受験しすぎた感がある。3ヶ月に1度の受験くらいがちょうどよいとおもう。私の経験によると、語学力は3ヶ月に1度突然あがる。

TOEFL: CBT 267 (L25 S28 R27 AWA 5.5)
GMAT
受験回数5回(6月、6月、9月、11月、12月)
GMAT: 650 (V31 M48 AWA 4.5) 
セクションごとの最高点は、V32 M49 AWA 5.0

TOEFLのスコアーメイクをしてから、GMATに取り組むことというカウンセラーの言葉を信じて取り掛かるのを遅らせたが、もっと早めに対策しておくべきだった。友人が数ヶ月で700を超えたことから、なんとかなるだろうとタカをくくっていた。マスは最後の受験になるまで何もせず、もっと早く試験形式になれるべきだったと後悔している。引っ掛け問題に引っかかっていたようだ。

Verbalについては、結局問題慣れだと思う。GMAT Kingを集中的に解いていた時期の点数が一番高く、予備校が出版している独自教材を解いていた頃は試験傾向の違いからか、あまり点数が出なかった。結局私のVerbalは、1回目の受験のスコアーが一番高かった。

Official Guideの問題になれるかどうかが一番重要。早い段階で練習用のOfficial Guide問題を解きつくしてしまうと、本番受験の際に新鮮な問題に当たれないので、対策の手順を誤らないようにしたい。

AWAについてはTOEFLと対策は大して変わらないので、テンプレートを覚えて何度か練習するだけで十分。PCの英文タイピングに慣れていない人は慣れが必要。

GMATについては、何よりも時間配分が重要。大変参考になった下記サイトを参照されたい。http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3533/KUM19Goto.htm
予備校はスコアーが伸び悩んだ際に、アゴスジャパンの講座を利用した。講座ではどのように点数を取るか「技」中心の内容だと感じたので、受験準備の早期段階で利用するのがベストだったと感じた。ただし最終的には勉強するのは自分なので、予備校はあまり期待しすぎないようにしたい。またマスアカは大変よいマスの教材を提供していると感じた。
Essay
Ivy League Consultingで骨格となるエッセイの作成、各校提出用に推敲する際Essay Edge、麻布オンインを利用。 Ivy League ConsultingはSolidな文章作成の良きアドバイスをしてくれる。パッケージでの利用だと何度も推敲を手伝ってくれるので、各校向けに手直しする前の模範エッセイ作成用に利用するとよいと思う。麻布オンラインは手ごろな値段で日本人向けにサービスしている点がよい。受験終盤にはEssay Edgeを一番頼りにした。

エッセイを作成する際のポイントとしては、骨格作りは極力自力で行ったほうがよい。内容の充実をそこそこにエッセイサービスを利用してしまうと、「アピール力のないきれいな英語の文章」になってしまう。自分の人と為り、MBAの受験動機をよく知るカウンセラーもしくはネイティブの友人と骨格を作成し、エッセイの最終チェックに予備校を活用するのが有効的だろう。できるだけ多くのMBA在学中の学生や卒業生にアドバイスを求めながら骨格作りを進めるという手もある。

Recommendation
デュポン東京オフィスでの元直属上司(日本人)・シドニーオフィスの直属上司(パキスタン人)
女性や外国人、受験校のAlumni(卒業生)による推薦は差別化要因と耳にしたことがあるが、真偽の程は定かではないし、自分と直接の関わりを持たない人からの推薦状の効果はあまり期待しない方が良いと思う。むしろ、タイトルに関係なく、自分を本当に良く知る人からの具体的体験に裏打ちされた生の言葉をアドミッションは聞きたい筈だと思う。

Resume
Ivy League Consultingのパッケージサービスを利用。各校共通フォーマットで対応できた。細かい業績を書くよりも簡潔に効果的なレイアウトで書くことをお勧めしたい。入学後の就職活動の基礎資料になるので、就職活動を見据えて各MBAの就職課がネットにアップロードしている見本を参照するのも手だと思う。

その他提出書類
大学の卒業・成績証明書。アプライ大学のフォーマットや独自の規定があるので、応募直前に募集要項を確認の上、出身大学に依頼する。受験早期の段階で大量に成績証明書を取得しても二度手間になるので、注意が必要。

アプリケーション提出後
キャンパスビジット、面接を行った。追加推薦状の提出に備えて、推薦者候補を再度洗い出した。あとは不安と戦いながら、長い受験生活の打ち上げと称して夜な夜な「フリータイム」を過ごした。留学するとなると、しばらく友人と会えなくなる。旧友との親交を温める貴重な時間だ。
Interview
学校によって形式が異なる。日本にいる大学の卒業生(外国人・日本人)がインタビューすることもあれば、オンキャンパスのみの場合もある。UNCは電話インタビューも可能。私の場合、UNCは電話インタビューを選択した。なぜMBAか、なぜUNCかというスタンダードな質問と、リーダーシップの経験、趣味など30分程度だった。電話だと、手元に資料を用意して対応できるというメリットがあるが、表情がみえずジェスチャーが使えないというデメリットがあり多少英会話力が必要だと思う。
受験費用
合計170万程度
・ Essay Edge 10回利用 20万程度
・ 麻布オンライン 3回 10万程度
・ Ivy League Consulting  30万
・ アゴスジャパン(プリンストンレビュー) 15万程度
・ TOEFL受験料 12回 20万程度
・ GMAT受験 5回 10万強
・ GMAT KING 2万円
・ キャンパスビジット 25万程度
・ 書籍 10万程度
・ 英会話学校 20万円
合格後の資金面
巷で言われているとおり、MBA留学には1-2千万単位の投資が必要になる。授業料・その他学校関係の費用で1千万、生活費で2年間最低500万(田舎のチャペルヒルでも)。車を買ったり保険をかけたり、就職活動の費用も必要になる。

資金は、自己資金、家族からの借り入れ、UNCの学校提携のローンでまかなっている。サマーインターンシップも重要な収入源。

MBA留学の場合、仕事をやめて海外に住むので、日本の教育ローンは大抵利用できない。さらに、アメリカでお金を借りるとなるとアメリカ人の保証人か担保、クレジットヒストリーなどが必要で、
日本人向けに貸し出すローンプログラムを持つMBAは限られるのでしっかりとした調査が必要。ちなみにUNCの学校提携ローンは9%の利子がつく。(2007年現在)
最後に
受験生活は、特に最後の数ヶ月は時間と合格へのプレッシャーとの戦いになる。会社推薦でも自己受験でも、仕事をしながらの受験は相当な覚悟が必要だ。資金面、受験戦略、周囲の説得、受験に必要な作業そのものがマネージメントを学ぶ者に課せられたOJTだと思う。このOJTをマネージした者が、満足感をそれぞれに感じる果実を手にすることができる。

留学の現実的な問題として、投資対費用効果の問題がある。仕事をし続けた場合の2年間の機会費用を仮に700万の年収とした場合、1400万。先に述べた、受験費用、留学費用と合わせて、合計3000万以上になる。このキャッシュアウトを5年で取り戻すとしたら、年600万円のキャッシュインが必要なる。もともとの年収700万(仮定)にプラスすると、MBA後の年収は1300万が損益ラインとなる。1300万となるとMBAを出ていても、かなり限られた就職先になってしまう。卒業後のキャリアプランを転職エイジェントと話合う機会を持つと投資回収の道筋が簡単ではないことはよく分かる。

もちろんMBAで学んだこと・得たベネフィットは生涯にわたって享受することができるし、金銭面では計れない満足感などもある。ただ、この大きな決断をするにあたっては慎重な判断と周囲の同意と協力を必要とする。私の場合、家族のイベントが重なり合格後も留学すべきか最後まで悩んだ。既婚者や子供をもつ方の場合、異国の地で生活をすることのリスクと苦労を十分に考慮する必要がある。合格が決まっていたものの、資金面や家族環境の変化、会社の都合などで留学をあきらめた人達の話を受験準備の中で何度も耳にした。

私の場合、留学するタイミングと環境 (年齢・家族の状況)・合格校のプログラム・金銭面、全ての条件が今回の留学の際に整った。

自分がなぜMBAで学びたいのか、金銭面での準備とMBA後のビジョンは明確か、親族や会社などの環境は万全か、十分見極めながら受験準備を進めてほしい。
ページの先頭へ

K.T.
性別:男性
年齢:31歳 (2007年8月入学現在) 
業界:IT・通信
職歴:システムエンジニア 計7年
学歴:外国語学部
Why MBA?
学部で留学した時にとったビジネス系の授業が面白かったので、また学びたいと思っていました。その後仕事を通じて将来的に技術者よりもマネージャーとしてキャリアを進めたいと考えるようになり、それに必要な財務会計・マーケティング等の知識習得のためにはビジネススクールが最適と判断しました。
Why UNC?
・ 1年次のコアの授業を重視していて(general management色の強い)
・ 協調的な校風で
・ 生活費の比較的安い地域にあり
・ あまり冬が厳しくも長くもなくて
・ 学生が特定の地域から集中しすぎていないことでUNCを選択しました。

入学後のWhy UNC?

実際来てみて、コアの授業は授業間の連携もよくとれていて、基礎から学ぶ私には最適と感じました。科目間の負荷の調整やテーマの選択などで効率的に学べるよう配慮されています。生活環境については田舎すぎて退屈してしまうのではと心配していましたが、買い物や娯楽などで困ることはないです。反面、過ごしやすい気候と豊かな生活環境は期待以上でした。また、学校側 (教授陣・プログラム管理スタッフ)は学生が最高の2年間を送れるよう、あらゆる配慮とサポートで応えてくれます。積極的に学生にフィードバックを求め、プログラムに反映しているのは素晴らしいと思いました。
GMAT
Verbalで一番点数を上げられるだろうSCは英語の試験でなく、パターン認識と時間管理の試験だと考えた方がいいです。文法的に100%ダメなもの(例: allow that)から、文法上は正しいが好まれない (例:名詞表現より動詞表現)まで、濃淡のあるパターンをどれだけ正しく認識できるかが問われているように思いました。厄介なのはパターンの濃淡 (判定の優先順位)が見分けにくい点で、これは問題を解きながらパターン認識の修正をすることで精度があがるはずです。私は予備校なしで済ませようとしたものの結果が出ませんでした。費用をいったん忘れて一度のぞいてみるといいと思います。
Essay
他人が見て理解できるような視点で、自分の経験を自分らしく書くことが大切です。 できるだけ具体的に、かつ、なぜ?が伝わるようにすると良いです。エッセイのテーマがいろいろあっても結局Why MBA?が説得力あるかどうかが大きいと思います。おそらく初めに書いたものは自分本位の内容で面白くないので、何度も書き直してフィードバックを受けるのが必要です。シンプルに書くことがいかに難しいかを知り、作家の人を尊敬しました。
Interview
簡潔な答えを返せるようにするのに苦労しました。何度も 練習した方がいいです。後回しにしがちな分野なので、少しずつでも早めから取り組むことをオススメします。電話インタビューは相手の姿も見えずやりにくく感じますが、気にしすぎない方がいいです。これだけは伝えようというのを準備して、それが伝わればオーケーくらいの気持ちでもいいかもしれません。エッセイは雑誌の記事、インタビューは15秒コマーシャルみたいなものと聞いたことがありますが、なるほどそうかもしれません。
最後に
出願準備の 大変なことも留学後の充実した生活で必ずや報われます。留学を決意された方は、自分を信じて最後まで乗り切ってみてください。何か壁に向き合ったら、どうぞお気軽にご質問ください。
ページの先頭へ

T.T.
性別:男性
年齢:33歳 (2007年8月入学現在) 
業界:金融(生保)
職歴:営業企画部門等 計10年
学歴:経済学部
Why MBA?
私がMBAを目指すことになったのは、現在の会社に入社して9年目。ちょうど今後の進むべき道について悩んでいた頃、一時凍結されていたMBAの社内公募が復活したのがきっかけ。会社全体・業界全体が大きな変革を求められている中で、自分がどう活躍できるかと考えたとき、原点に戻って体系的に知識・スキルを向上させたい、真のマネージメント力を身につけたいという思いが強くなり、MBA受験を決意しました。

私がMBA受験対策を始めたのは、社内公募を通過した2005年3月。UNC他数校から合格をもらったちょうど1年前になります。TOEFL・GMAT・エッセイ・インタビューと越えなければならないハードルの多さ・高さに、最初は受験を決意したことを後悔しましたが、上司・家族に支えられ、一歩一歩着実に階段をのぼっていくことができました。
Why UNC?
私が学校選択で重視したのは、
1. プログラムの柔軟性(幅広く知識・スキルを習得したいと考えたため)
2. 協調的な校風
3. 治安の良さ・住みやすさ

さらに、私の場合は、UNCに留学中であった会社の同僚から、UNCの素晴らしさについて洗脳されていたため、UNCの志望はランキング以上に高かったです。

入学後のWhy UNC?

実際にUNCに入学して、上記 (1)~(3) すべてについて期待どおりのものでした。さらに、教授が学生からのフィードバックを真剣に受け止めてくれるため、授業の質が非常に高く保たれているというのもUNCの優れた面だと感じています。
TOEFL(CBT)
私にとって一番苦労したのが、TOEFLのリスニングでした。当時5月いっぱいでCBTが終わるといわれていた(実際には9月に終了)ため、プリンストンレビュー(現アゴス)のTOEFL対策を集中的に受講し、ひと月でも早くスコアメイクできるようひたすらCDを聞き続けました。しかし、ただ漠然と聞いていると集中力が途切れてしまうため、何度も音読(リピーティングやシャドーイング)をすることで、集中力アップ・記憶力アップが図れ、徐々にですがスコアが向上していきました。またリスニングと同時に力を入れたのが、単語力の向上です。単語集と問題に出てきた単語を、単語帳を作って片っ端から覚えました。これは後のGMATに大きく活きてきました。結局リスニングで25点が取れたのは受験5ヶ月目の8月。9月(CBT最終月)に、270点(L:25, S:26, R:30, TWE:4.5)を獲得し、TOEFLを終了しました。
GMAT
TOEFLと平行しながら、6月からプリンストン(※AGOSの旧称)のGMAT対策を受講しました。バーバルの中山先生の授業は非常に明快で、スコアアップに大いに役立ちました。GMATのバーバルは独学では限界があると思いますので、時間効率を考えれば予備校に行くことをお勧めします。私がGMATを最初に受験したのは8月。テスト対策として、プリンストンのテキスト・問題集に出てきた問題をキッチンタイマー片手に時間を意識しながら何度も復習しました。受験当日の2~3日前には、GMAT Prepを3回ほど解き本番に臨みました。結果は670点(V33, Q49, AWA4.0)と、1回目にしては想像以上にいい結果が出ました。翌9月に2回目受験。オフィシャルガイドを中心に時間を計りながら解いたことで、さらに時間感覚も養われ、本番では全問解くことができ、結果720点(V37, Q50, AWA4.0)を獲得。AWAが低いのは気になりましたが、遅れているエッセイ対策を優先させた方がいいと考え、9月でテスト対策を終了させました。
Essay
テスト対策に集中していたため、エッセイを始めたのは9月中旬でした。エッセイは評判の良かったインターフェイスにお世話になりました。インターフェイスでは、事前に2~3エッセイのドラフトを作成し、それを毎週カウンセリング時間中にカウンセラーに添削してもらうというスタイルでした。最初の1校を作成するのは非常に苦労しましたが、徐々にスピードを上げていくことができ、1月中旬までに11校分を作成し出願、うち9校からインタビューのインビテーションをもらうことができました。
Interview
最後の難関がインタビューでした。私は海外経験もなく仕事で英語を使うこともなかったため、自分のやってきた仕事を英語で説明するのが難しく大変でした。インタビュー対策としては、エッセイカウンセラーによる個別インタビューに加え、グループインタビューコースを受講しました。グループインタビューはいわゆる圧迫面接でしたが、その分得るものは大きかったと思います。また他の人が面接されている姿を見られて、客観的に分析できました。私は12月に受講をしましたが、正直もう少し早く受講すればよかったと後悔しています。

私の場合、結果的にはインタビューでうまくいったと思った学校からは合格がもらえ、インタビューがダメだった学校は不合格・ウェイトリストとなりました。UNCとは電話面接でしたが、話も弾みあっという間に予定の30分が経ちました。面接官から「UNCのことをよく調べているね」と褒められ、合格を確信しました。
最後に
私はキャンパスビジットできませんでしたが、可能な限り現地に来て、それぞれの学校の違いを感じていただければと思います。私は11校に出願しましたが、エッセイ・インタビュー対策で一番苦労したのがWhy ○○ School?という質問でした。実際にキャンパスを訪問し、在校生と直に接触して学校の雰囲気を味わうことで、各学校の差別化ができると思います。是非、UNCにも訪問してください。在校生一同、可能な限りビジットのお手伝いをさせていただきます。
ページの先頭へ

S.M.
性別:男性
年齢:35歳 (2007年8月入学現在) 
業界:金融(証券・運用)
職歴:セールス、アナリスト 計12年
学歴:工学部
Why MBA?
なぜ、MBAを目指したのか?ひとことで言えば、人生を好きなことをしながら楽しみたいから。とは言っても、誰しもそこそこ安定した生活を捨て、新たなことにチャレンジするといのはかなりの勇気がいるものだと思います。私はMBAをそんな現実と夢との架け橋のようなものと捉えて目指し始めました。正直なところ、現時点ではまだMBA Studentとして3ヶ月しか過ごしていませんので、MBA留学の準備、および、その金銭的、時間的投資に見合った価値があるかどうかは定かでありません。ただ、現実的な面として、MBAは将来のビジネスキャリアに有効となろう海外でのビジネス経験、ネットワークの構築など可能とする機会が豊富に提供されています。また、夢的な面として、日本では予想だにしない新たなことにチャレンジする機会が多く存在する場所だと既に実感しています。
Whu UNC?
なぜ、UNCを第一志望として目指したのか?UNCの卒業生にお会いしたとき、自分にとって最も印象が良かったからと非常に単純です。予備校主催のイベントなどで、多くの学校の卒業生の方とお話しましたが、UNCが最も落ち着いた環境で仲間と共に腰を据えて学べそうであると感じたからです。ただ、仕事で休みが取れなかったことなどから、キャンパスビジットは他校も含めてひとつもできていません。また、学校とのフィット感が重要だとよく言われますが、そんなものはすべての学校に入学してみなければわからないと今でも思っています。重要なのは目標を設定したからには最後まで諦めず、入学希望校の合格を勝ち取る努力をすることだと思います。入学後、まだまだ落ち着いてMBA生活を楽しむ余裕などなく、毎日必死に生きているだけという感じですが、第一志望の大学に入学できたと思い出すことで、何でも何とかできちゃいます。

入学後のWhy UNC?
入学前に『General Managementが強い学校』との評判を聞き、個人的には大変興味があったものの、具体的にイメージするのが難しい特徴だと感じていました。しかし、リクルーターによるUNCのGeneral Management専攻の卒業生に対する高い評価と採用実績の多さに驚きました。入社後の仕事のパフォーマンスが極めて高いことがその理由として挙げられています。真のリーダーを求める企業にとって、UNCの生徒はバランスのとれた知識、経験を保持し、協調性が高いとのイメージを抱いてもらっているようです。先日、米国企業採用担当者達と面談した際、早速そのことを実感しました。
TOEFL(CBT)
苦しみました。ドメドメ田舎出身、海外経験なしの私は、いつもテスト終了後はしょぼくれ、お蔭様で帰宅途中になんどもどぶに落ちそうになりました。CBTの受験でしたが、なかなかすべての項目がバランスよく揃わず、いつもあっちがよいとこっちがだめ。8月に277を叩き出したときは、試験会場でモニターに向かって歓喜とともにハンカチを投げつけましたが、今思うと250超えたあたりで、すぐにGMATに移行しておけば良かったかと思っています。GMAT重要です。
GMAT
それは、苦しみました。家で過去問を解くとそこそこできるようにはなったのですが、本番ではいつも頭は真っ白。脳の老化をつくづく感じました。最後まで十分な点数がでませんでしたが、いま思うと年5回しか受けられないので、テスト慣れなどのために無駄に消化せず、ある程度、模擬テストなどで点数が出るまで、回数をもっと温存しておいた方が良かったと思っています。Waiting Listなどになったときに、良い点を叩き出して、Push用に有効活用できます。
Essay
単刀直入に本音は書いていません。 MBAに行くと金が稼げそうだからとか、本場のチアガールといっしょにアメフトを応援したいとか。個人的にはMBAへ行きたい意欲を説得力ある形で素敵にまとめる表現能力の試験だと思って臨みました。予備校のカウンセラーを当初利用しましたが、エッセイのアウトラインを学んだ後は、一般の英会話の家庭教師にヘルプを求め自分の好きなように作成しました。ただ、日本的な謙遜、行間を読んでくれるだろうなどの期待は通用しないようです。とは言っても、自己主張の強すぎるのも嫌われるようです。変にセンシティブにならず、インターナショナルに通用するビジネスマナーレベルで対応すれば問題ないと思います。
Interview
UNCを含めすべて電話インタビューでした。インタビューの練習もすべて電話ベースでサービスを提供してくれるところを活用しました。場慣れが最も重要だと思います。特にMBAインタビュー特訓専門のインタビュワーには、個人的なこと、ジョークなどは言うななどと指導されましたが、自分には個性を出す数少ない手段だと思って多用しました。結果、会話が弾み、インタビューまで辿り着けた学校からはお蔭様ですべて合格を頂けました。
最後に
本当にMBAのApplication Processの煩雑さに苦悩しました。仕事の傍ら勉強時間を捻出するのに本当に苦労しました。2月に最後のGMAT、3月UNCアプライ、4月長男誕生、5月末UNC合格、6月末退職、7月初旬、妻子とともに渡米。ただ、先述したように、現時点では、これほどまでの多大なる努力、投資に米国MBAに価値があるのかまだわかりません。授業で学ぶ内容だけであれば、日本で学んだ方がよほど効率的にできると思います。つまり、米国MBAにまで来た価値を投資価値以上に高めるには、入学後のさらなる努力が受験準備以上に重要だと実感しています。そして、お釣りで困るほどMBAを堪能してやろうと今思っています。最後に、現在、寝る間も惜しんで受験準備を進めていらっしゃる方々に敬意を表すると共に、第一志望合格のご健闘をお祈り申し上げます。
ページの先頭へ

T.Y.
性別:男性
年齢:31歳 (2007年8月入学現在) 
業界:金融(銀行・企画)
職歴:個人取引部門等 計9年
学歴:経済学部卒業
Why MBA?
もともと金融機関に勤務していたため、ファイナンス系については、自学自習で知識習得を図っていましたが、証券アナリストやCFPなどさまざまな資格を取得するなかで、理論を身につけても、現実に即した適用の仕方を覚えなければ役に立たないという点に問題意識を感じるようになりました。また、本部で企画業務に従事し、斬新な発想とそれを実行に移すことが求められる中で、一企業で働き続けたことによる自身の視野の狭さと、組織を動かす力(リーダーシップ)を高める必要性を感じました。

このような過程を経て、単なる理論にとどまらない幅広い知識の習得を図り、かつ、それを実行に移すことのできるスキルを身につけるためには、MBAが絶好の機会であると思い、社内の留学制度に応募しました。ただし、具体的に考え始めたのは、入学の1年半ほど前 (2006年1月頃) だったので、取り掛かりは他の人に比べて遅かったと思います。
Why UNC?
上記の理由により、①ファイナンス、マーケティングからストラテジー系の科目まで幅広く受講したいと考えていたので、コアカリキュラムが充実していること、強みが特定分野に偏らずバランスが取れていることを基準としました。また、同時に ②組織の中で働くスキルを高めたいと考えていたので、協調性を重視していることとリーダーシップ養成に力を入れていることを基準にしました。その2つの基準により、志望校を6校程度に絞り、学校説明会への参加やキャンパスビジットを行い、それらを通じて得た印象を加味して、最終的に進学先を決定しました。

UNCは、第一にプログラムが非常にバランス取れており、中でもリーダーシップを高めるプログラムが充実しているという印象を持っていました。また、東京での学校説明会・キャンパスビジットが、予備知識の少ない者にとって非常に分かりやすく、アドミッション、卒業生、在校生に接するなかで協調性を重視したプログラムが本当であると知ることができ、最後に、これからのビジネスの核になるであろうSustainable Enterpriseに興味を持ったことを最終的な決め手としました。


入学後のWhy UNC?
1. キャンパスビジットをした際に、一言で言うと「田舎だな」と思いました。都会暮らしが長かったので、娯楽面などで退屈をするのではないかを懸念していましたが、実際に来て見ると、住居・ショッピング等の環境が良く、非常に満足しています。また、映画・コンサート・スポーツ観戦などの娯楽にも事欠きませんし、ゴルフや釣りなども安価で気軽に楽しむことができます。当然治安も問題ないですし、自分には当てはまらないと思っていたのですが、実際緑に囲まれて生活していると心が和みます。旅行で他校がある大都市に行ったりすると、旅行で遊びに行くのにはいいけど、住むならチャペルヒルのほうが上だなと思ったりしています。

2. UNCは6月(人によっては7月)のサマースクールから、留学生だけでなく希望者全員が同じコースを受講するので、本コースの前に知り合いを増やすことの出来る貴重な機会になります。飲み会、野球観戦等のソーシャルイベントも数多く用意されており、お互いをよく知り、ネットワークを広め、その後のケースコンペティションなどのチームワークに生かしていくことが出来ます。そのあたりも協調性を重視しているという評価の一因になっているのではないかと思います。

3. チャペルヒルはUNCを核とした大学街で、スポーツのイベントなどでは近隣住民一体でUNCをサポートする盛り上がりを体験できます。また、UNCは全米でも有数の総合大学で知名度も高く、ウォルマートなど近隣のショッピングストアだけでなくラスベガスなど旅行先でもUNCのグッズが販売されていたり、UNCのTシャツを着た人を見かけたりします。ビジネススクール生の本分とは関係ありませんが、そのような時は、UNCの一員になれたことを誇りに感じたりします。
TOEFL(CBT)
2006年1月頃より準備を始めました。もともとCFAの受験をしていたため、リーディングとグラマーは困難なく対応ができたので、特別な対策は行わず、ほぼ全時間をリスニングとライティングに費やしました(私はCBTしか受験をしていないのでスピーキングは未経験です)。リスニングについては、TOEFL用の教材他、NHKの教材、テレビの音声多重放送などで、極力多くの英語に接するように心がけました。2006年6月に自分の目標としていた点数が出たため、受験を終了しました。私の場合、リスニングは日によって出来不出来があったので、試験前日は早めに寝て、当日の試験前2時間は英語に耳を慣らすようにしていました。
GMAT
2006年7月より、プリンストンレビュー(※AGOSの旧称)のVerbal StrategyとAWAのコースに通いました。他の人より出遅れていると自覚していたので、短期間でそれなりの点数が確保できるよう、授業で教わった「一発切り」などのテクニックをフル活用しました。幸い1回目の受験で目標以上の点数が確保できたため、大きな苦労をせずに済みましたが、要因としては、GMATは単なるパズルのようなもので実際の英語力や論理性を計るものではないと割り切って対策を立てていたのがよかったのだと思います。正攻法で取り組むべきとの考え方もありますが、正攻法で時間内に試験を終了できる人はごく限られているはずなので、使えるものは何でも使って、時間内に極力多くの問題を解けるようになることを最優先とすべきではないかと思います。私の場合は、GMAT Prepをやった感触で時間内では終わらないと感じていたので、RCの1題 (4問)とCR 2問はランダムクリックすることをはじめから決めていました。
Essay
私は社費留学であり、特段キャリアチェンジを考えていなかったので、MBAと自分のキャリアのリンクを考えた際に、どのように説得力のあるエッセイに仕上げるか、という点に最も時間を割きました。当初はプリンストンレビューのカウンセリングを受けていましたが、あまり有効でないと感じたので、年末から年明けはEssay Edgeなども活用して、自分で仕上げました。

私見ですが、アプリケーションで一番大切なことは、各マテリアル (エッセイ、推薦状、面接等)のバランスを取りつつ、自分の思いや強みを伝えることだと思います。アンバランスなアプリケーションは受け手から見ると「作っている」印象を与えてしまうので、それを避けるためには、余裕を持ってエッセイを作成して、時間を空けて何回か確認・推敲するのがよいと思います。また、アドミッション側は、受験生が学校に対してどのようなメリットをもたらしてくれるか、という点をシビアに判断するので、自分の思いだけでなく、自分自身の価値を客観的にバランスよく疎明できることも重要であると思います。
Interview
1stラウンドで受験した他校の電話インタビュー (不合格)において、電話では話しづらいと感じたので、他はすべて東京でアルムナイ面接かオンキャンパスでの面接を行いました。プリンストンレビューで面接のカウンセリングを5回程度受け、よく聞かれる質問については、想定問答をつくり繰り返し練習しました。ただし、UNCの実際の面接では、雑談 (アメリカ滞在の印象や野球(趣味)のこと等)が多かったので、単なる想定面接でなく、英会話学校に通うなどして会話力を高めておく必要もあると、後から思いました。会話力は、入学後の2年間をいかに有効に過ごすことができるか、ということに直結するので、GMATをはじめ、テスト・書類のマテリアルには極力少ない時間を割いて、インタビュー対策やキャンパスビジットで生の情報収集を行うことなどに時間を費やすことができるのが理想であると思います。
最後に
大変な受験プロセスを乗り切るためには、時間・知識・情報・人脈など、自分の持っているリソースをフル活用することが必要になると思います。受験生それぞれ、自身の限られたリソースの中でのチャレンジになると思いますが、私の場合は、個人的な事情で5月に結婚を控えており、受験期間中を通じて仕事も繁忙な中で、準備に当てられる時間をどのように確保するか、ということが課題でした。そのため、他の受験生と対比し、遜色のない時間を確保するためには、通勤時間や土日の空き時間などはすべて留学準備につぎ込みました。今から思うと、それができたのは、現在の妻をはじめ周囲の協力があったことと、それ以上に、留学に対する強い思いを持ち続ける事ができたこと (精神論的に言うと「気合」を維持できたこと) だったと思います。

私の場合は「時間」が鍵でしたが、その他のことでも、あと一歩のところでどれだけ踏ん張ることができるかどうかは、最終的には自分の「思い」にかかっていると思います。従って、エッセイのためだけではなく、日頃から自分にとってMBAは何なのか、自分にとってどのような意義があるのか、ということを常に頭に置きながら、悔いの残らないよう受験プロセスで自分の持っているものをすべて出しきってください。最後は、きっとその「思い」が差を生むことになると思います。
ページの先頭へ

J.Y.
性別: 男性
年齢: 30歳 (2007年8月入学現在) 
業界: 商社
職歴: 不動産開発・投資 計8年
学歴: 経済学部
Why MBA?
業務のメインが不動産開発から不動産投資へ移り、これまで持っていた不動産スキルにファイナンスの視点をプラスし、新しいコンセプトの不動産ファンド組成、不動産開発資金の効率的な調達、金融マーケットに対する分析能力を修得したいと考えていました。また、海外生活をしてみたい、英語をきちんと使えるようになりたいという理由で米国のフルタイムMBAを志望しました。
Whu UNC?
1. インスピレーション
初めてキャンパスビジット&面接に行った学校でした。アドミッションから「クリスマス休暇前に来ないと電話面接にする」と言われ、慌しく到着したのですが、非常に親切な在校生、広大なキャンパス、そしてリスが行き交うキャンパスの森を見てここに行きたいと思うようになりました。

2. 環境
妻と小さい子どもがいること、一方で「リタイアするまでは田舎に住めない」と考えていたので、チャペルヒルは非常に魅力的でした。(http://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/07ch/07ch.htm CH生活環境を参照下さい)

3. 不動産
UNCは不動産の科目にかなり力を入れいることも理由のひとつです。その結果か、UNCの3大就職業界はInvestment Bank、ConsultingそしてReal Estateと特徴的です。(http://www.kenan-flagler.unc.edu/KI/realEstate/mba.cfm UNCのOfficial Homepageより、Real EstateのConcentrationに関する頁を参照下さい) また、Global Immersion Elective(海外に2週間程度滞在して現地の企業などを訪問する、大学が企画するコース。単位取得可。)において、UNCの不動産GIEはREIT大国のオーストラリアや不動産開発が盛んなドバイを選ぶなどセンスを感じます。


入学後のWhy UNC?
1. コア科目は原則一人の教授が教える
基礎知識となるコア科目において共通のインプットがあるので、発展した内容について同級生とグループワークするときにもスムーズです。当然、クラスによる内容の当たり外れもありません。

2. UNCのMBA入学者に限定した、スタートの早いサマースクール
入学を決めてから授業開始までに時間的ブランクがあるともどかしくなりますが、UNCは6月と7月にUNCのMBA合格者のみを対象としたサマースクールを開校しています。私は都合により7月からの参加となりましたが、統計、会計、ファイナンス等の基礎を本授業と同じ教授が教えてくれ、本授業にスムーズに移行することができました。また、公式・非公式の懇親会が多数企画され、生活のセットアップ、同級生の友人を作ることなどに役立ちました。

3. 教授が就職活動支援等に積極的
他校との比較はできませんが、教授が就職活動等の支援にとても積極的な感じを受けました。私が所属しているReal Estate Clubでは、Real Estate部門のトップの教授が直々に、就職面接で有効な不動産業界の用語・基礎知識を数回にわたりレクチャーしてくれました。教授陣はビジネスシーンからアカデミックな分野に移ってきた方や、現在も業界に関わりを持っている方が多く、リアルでタイムリーなレクチャーが受けられます。
TOEFL(CBT)
05年6月 プリンストン(※AGOSの旧称)の各種コース受講スタート→ 06年2月プレゼンスでリスニング集中コース受講直後にL25突破→ 5月TOEFLスコアのピーク→ ピークアウトし8月で終了。自分なりに一生懸命やったつもりでしたが、今思うとTOEFLはGMATに比してシビアさに欠ける勉強をして時間を掛けすぎてしまった感じがします。
GMAT
06年1月プリンストン(※AGOSの旧称)で基礎→ 8月マイスター直後に第1回受験、道のりが長いことを悟り、YES (Yoshii English School)に駆け込む→ 11月にスコアが出願の下限に届く。YESはSCだけでのコースで問題も古い(と個人的に思った)ので当初不安でしたが、単なるパターン分けではなく暗記しなければいけないルールを効率良く教えてくれました。もっと早くに行っておけばよかったです。テストの点数:日本人で低い点数で受かっている人は① ものすごく特色のある経験・特技があり面接も上手、② ウェイトリストから繰り上がる、のどちらかだと思います。私は後者でしたが、精神的にあまり良くないので、テストは準備をきちんとして合格者平均以上を取りましょう。
Essay
キャンパスビジットするとリアルで力強いネタができるので、もし行くのであれば出願前にビジットしたほうがいいと思います。私はインターフェイスで主要なテーマを一通り作成した後は、Manabi.stやEssay Edgeを利用して出願校毎にリバイズしました。
Interview
いろいろなスクール、面接官との面接を通じて、言いたいことを自信を持って言い切れることが肝要だと思いました。インターフェイスのカウンセラーによる圧迫的面接練習は自分に喝を入れるのに非常に良かったです。その後英会話の個人レッスンを3ヶ月間、週1~2回のペースで受講。発音はあまりよくなりませんでしたが、英語で喋ることへの心理的抵抗が緩やかになりました。私は英会話に自信が無かったので、選択ができる限り日本人アラムナイをインタビュアーにお願いしていました。しかし、私見ですが、英語での意思疎通ができる人はアラムナイ・2年生では無くアドミッションに直接アピールしたほうがいいと思います。また、UNCはすべてアドミッションによる面接(電話or現地)でした。(UNCのアドミッションonlyの面接のポリシーについては、http://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/index.html 選抜担当官からのメッセージ → (2) アプリケーションプロセスにおける他校との違いを参照下さい)
Waitlist対策
2ndで出願しましたが2nd, 3rd, Final roundでwaitlistとなりました。waitlistになる度に在校生にアドバイスを仰ぎました。waitlistのフォローの方法はいろいろあると思いますが、私はwaitlistの都度追加エッセイ(出願後に達成した大きな業績、昇進、など)を出し、2回目と3回目のwaitlist時は追加推薦状(日本人CEOと英語ネイティブの2人)をつけ、最後は写真満載の『自己紹介ペーパー』を提出しました。合格できたのは最後のペーパーが効いたのかもしれません。だとすると、人と違ったことを、アドミッションに煙たがられない程度に行うのがよいのでしょうか。半年待つことになりましたが、できることを最後までやり抜いたことが結果に繋がったと思います。
最後に
MBA受験は、業務をやりながら高いレベルで集中して勉強・エッセイ作成をし、スケジュール管理し、面接では個性をうまく伝えて、と社会人としてのレベルを試されるプロセスでもあると思います。個人の努力も必要ですが、家族、友人、先輩、同僚、上司などの好意的なサポートがないと乗り越えられないことを実感しました。また、受験仲間のネットワークはMBA受験で重要な情報収集に必須だと思います。挫けそうになる受験プロセスで大きな支えになりました。受験される皆様、自分の周囲への感謝を忘れずに頑張ってください。
ページの先頭へ